【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:第13回・作品賞

さて、いよいよ作品賞の予想に入ります。


・作品賞
★『アメリカン・スナイパー』
◎『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『6才のボクが、大人になるまで。』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『Selma』
『博士と彼女のセオリー』
『セッション』


今年は例年以上に混戦模様を見せています。
監督賞の予想でも書いた通り、作品賞もまた、監督賞候補に挙がっていない作品が獲る可能性が極めて薄い部門。
例年通り、5枠だったとしてノミネートされている可能性のある作品を選ぶとしたら、

監督賞候補に挙がっている
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『6才のボクが、大人になるまで。』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』の4本と、

両主演賞に挙がっている『博士と彼女のセオリー』か、大ヒットを記録している『アメリカン・スナイパー』でしょう。

歌曲賞と作品賞という異例のコンビネーションでしかノミネートされていない『Selma』、他部門にノミネートされているも助演男優賞で受賞確実の『セッション』は、この部門では少し厳しい戦いとなりそうです。

それでも、8作品が6作品までしか絞れていないという現状。英国作品である『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』と『博士と彼女のセオリー』の2作は、作品賞レースでは特に遅れをとっており、受賞する可能性はほとんどないと思われ、しかしながら前哨戦で全く相手にされていなかった『アメリカン・スナイパー』は、大ヒットの後押しもあって、国内世論を考えると、受賞してもおかしくない位置まで急激に上がってきております。

とはいえ、前哨戦を分け合った『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と『6才のボクが、大人になるまで。』の一騎打ちムードは否定できないところ。『グランド・ブダペスト・ホテル』は個性の強さから作品賞レースでは嫌われやすいものの、その他の部門で大量受賞が見込める点で、今年を代表する一本であるといえよう。

しかしながら、予想を大きく難しいものにしてしまったのが、『バードマン』の編集賞落選。編集賞候補に挙がっていない作品賞受賞作は、1980年の『普通の人々』を最後に一本もなく、この部門の作品賞への重要性を伺うことができる。

俳優組合賞のアンサンブルキャスト賞に輝く作品は過去19年で9本が作品賞へ、
製作者組合賞は過去25回で18作品が作品賞へ輝いていることを踏まえると、両方を制している『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の有利は確実となり、『6才のボクが、大人になるまで。』が敗戦する可能性のほうが高まる。

オスカーのジンクスで、近年1億ドル越えの作品とそうでない作品が交互に受賞しているというのがあるが、今年は1億ドル越えは『アメリカン・スナイパー』のみ。これはもしかして……。


単純に、
前哨戦を踏まえると『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
作品評価を考えると『6才のボクが、大人になるまで。』
世論や社会情勢を考えると『アメリカン・スナイパー』

という三つ巴の様相は、非常に予想を困難にさせている。



とはいえ、受賞の可能性が最も高いのは、
『アメリカン・スナイパー』であると予想する。





0 件のコメント:

コメントを投稿