【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:第5回・美術賞&衣装デザイン賞&メイキャップ・ヘアスタイリング賞

今回は映画作品に花を添えるきらびやかな部門を見ていきましょう。


・美術賞
★『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『インターステラー』
◎『イントゥ・ザ・ウッズ』
『ターナー、光に愛を求めて』

よく同じ人が受賞することでおなじみのこの賞ですが、今年は候補者に受賞経験者は『イントゥ・ザ・ウッズ』のデニス・ガスナーただ一人(92年の『バグジー』で受賞)。

前哨戦の組合賞はファンタジー部門を『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が受賞し、ピリオド部門を『グランド・ブダペスト・ホテル』が獲りました。
ゆえに、イで始まる3作は前哨戦で負けているわけで、『ターナー』に関しては組合賞に候補すらあがっていないのです。

昨年の予想記事に、組合賞との兼ね合いを表にして表しましたが、意外と組合賞候補どまりでも本番で受賞するケースが多々あるわけです。
加えて、近3年は組合賞でピリオド部門に入った作品が本番を受賞。ともなれば、今年はファンタジー部門?
受賞経験者がいることも相まって、『イントゥ・ザ・ウッズ』が受賞本命か。

(でも個人的には『グランド・ブダペスト・ホテル』がいいな)



・衣装デザイン賞
◎★『グランド・ブダペスト・ホテル』
『インヒアレント・ヴァイス』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『マレフィセント』
『ターナー、光に愛を求めて』


重要な組合賞が来週発表なので、まだこの後の変動があるかもしれないですが、
こちらも基本的に同じ人が獲りやすい部門。

組合賞に候補入りしている作品が確実に受賞するので、またしても『ターナー』は外れてしまうことに。コスプレ映画なのに。。。

それにしても錚々たるメンバーである。
『グランド・ブダペスト・ホテル』のミレーナ・カノネロと『イントゥ・ザ・ウッズ』のコリーン・アトウッドは3度受賞。
『インヒアレント・ヴァイス』のマーク・ブリッジスと『ターナー』のジャクリーヌ・デュランも1度受賞しており、
『マレフィセント』のアンナ・B・シェパードだけが受賞未経験だが候補入りは3度目という。

過去46年間で作品賞候補作の受賞は24本。ただここ9年ないということを考えると、『グランド・ブダペスト・ホテル』には少々分が悪い印象ではあるが、ここは願いを込めて、『イントゥ・ザ・ウッズ』に競り勝ってもらいたいところ。



・メイキャップ&ヘアスタイリング賞
◎★『グランド・ブダペスト・ホテル』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『フォックスキャッチャー』

まずそもそも、リック・ベイカーが落選したことに驚いているわけですが、
組合賞がこの記事の翌日に発表されるというわけです。
ノミネートを確認すると、
『グランド・ブダペスト・ホテル』→ピリオド部門(メイキャップ、ヘアスタイリング)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』→コンテンポラリー部門(メイキャップ、ヘアスタイリング)、特別メイキャップ部門
『フォックスキャッチャー』→特別メイキャップ部門
と、『ガーディアンズ』が全体を網羅している様相。これは受賞結果が楽しみである。

昨年も書いた通り、「特別メイキャップ部門」がけっこう怖いこの賞。
ただやはり、コンテンポラリー系よりもピリオド系の作品のが強い傾向は否めないので、ここも『グランド・ブダペスト・ホテル』に期待したい。
基本的に作品賞候補作がこの部門に入ると受賞しやすい(『タイタニック』は
『メン・イン・ブラック』に負けたけど)ので、作品人気も加味したわけです。

(組合賞で一波乱あるとわからなくなりそうですが。。。追記します)

追記:組合賞はピリオド部門両方を『グランド・ブダペスト・ホテル』が、メイキャップのコンテンポラリー部門と特別メイキャップ部門を『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が受賞。
一騎打ちムードですが、予想に変更なしでいきます。


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