【メモ】トロント国際映画祭ラインナップ発表


カナダ最大の都市トロントで行われるこの映画祭は、かなりオスカーレースとのリンクが強く、最高賞である観客賞を受賞した作品は過去に、
『それでも夜は明ける』
『世界にひとつのプレイブック』
『プレシャス』
『英国王のスピーチ』
『スラムドッグ・ミリオネア』
など、オスカー受賞作や最有力作が軒を連ねる。

これはとりあえずどんな作品がやっているのかだけでも知っておく必要があるので、軽くメモがてら紹介。
コンペがないので、<GALAS>のラインナップを中心に。



『Black and White』マイク・バインダー(『再会の街で』)
俳優業もこなすマイク・バインダーの久々の監督作は、ケビン・コスナーを主演にした法廷ドラマ。ちょっと気になる。
出演……ケビン・コスナー、オクタヴィア・スペンサー、アンソニー・マッキー

『イコライザー』アントワン・フークア(『トレーニング・デイ』)
日本でも10月から公開が決まっている本作は、80年代のTVシリーズ「シークレット・ハンター」の映画化。オスカー俳優デンゼル・ワシントンが、受賞作『トレーニング・デイ』のフークアと久々のタッグ。
出演……デンゼル・ワシントン、マートン・ソーカス、クロエ・グレース・モレッツ、メリッサ・レオ


『フォックスキャッチャー』ベネット・ミラー(『カポーティ』)
カンヌ国際映画祭でも湧かせたベネット・ミラー最新作がこちらにも登場。オスカーの主役筆頭の本作が、この重要な映画祭で何処まで評価を伸ばせるか注目が集まる。
出演……アンソニー・マイケル・ホール、スティーブ・カレル、チャニング・テイタム、マーク・ラファロ、シエナ・ミラー、ヴァネッサ・レッドグレーヴ

『Haemoo』シム・ソンボ(『殺人の追憶』脚本)
密航者を運ぶことになった、漁船の乗組員たちを描くドラマ。ポン・ジュノの『殺人の追憶』の脚本家で知られるソンボの初監督作で、期待が高まる。ん?パク・ユチョン……。
出演……キム・ヨンソク、パク・ユチョン

『The Judge』デヴィッド・ドブキン(『ウエディング・クラッシャーズ』)
殺人の嫌疑が掛けられた父を救おうとする弁護士を、ロバート・ダウニーJrが演じるヒューマンドラマ。え?ダウニーが弁護s……。割と良作の予感。
出演……ロバート・ダウニーJr.、ロバート・デュヴァル、ヴェラ・ファーミガ


『A Little Chaos』アラン・リックマン(『ハリー・ポッター』シリーズ/出演)
英国の名優アラン・リックマンが『ウィンター・ゲスト』以来実に17年振りの監督復帰。
アカデミー賞では美術賞や衣装デザイン賞を狙えそうな本作。日本では来年初旬公開。
出演……ケイト・ウィンスレット、スタンリー・トゥッチ、アラン・リックマン

『Maps to the Stars』デヴィッド・クローネンバーグ(『イースタン・プロミス』)
カンヌ国際映画祭で女優賞を獲得したジュリアン・ムーアに賞レースへの注目が集まる。近年作風の転換で復活を遂げた異才クローネンバーグの最高傑作の噂も……。
出演……ジュリアン・ムーア、ミア・ワシコウスカ、ロバート・パティンソン


『Une Nouvelle amie』フランソワ・オゾン(『ぼくを葬る』)
相変わらず順調なペースで新作を発表し続ける現代フランス映画界のホープ。意外なことに今作がロマン・デュリスと初タッグとなるようだ。
出演……ロマン・デュリス、アナイス・ドゥムースティエ


『Pawn Sacrifice』エドワード・ズウィック(『グローリー』)
職人監督エドワード・ズウィックの『ラブ&ドラッグ』以来3年振りの新作は、ボビー・フィッシャーとボリス・スパスキーの世界チェス選手権の実話の映画化。久々に賞レースに参戦するのか否か。
出演……トビー・マグワイア、ピーター・サースガード


『The Riot Club』ロネ・シェルフィグ(『17歳の肖像』)
『ワン・デイ』以来のシェルフィグの新作は、ローラ・ウェイドの舞台「Posh」を原作に、オックスフォードを舞台にしたスリラー映画。
出演……ナタリー・ドーマー、マックス・アイアンズ


『Samba』オリヴィエ・ナカチェ&エリック・トレダノ(『最強のふたり』)
あの大ヒット作『最強のふたり』の監督コンビが新作を発表。サンバを軸にしたヒューマンコメディであるようだが、キャストがとてもとても異色。
出演……シャルロット・ゲンズブール、オマール・シー、タマール・ラヒム


『This is Where I Leave You』ショーン・レヴィ(『リアル・スティール』)
コメディ監督として有名なレヴィが挑む、ホームコメディ。父親の死後、集まった四人兄弟の物語だそうで。ところで『ナイト・ミュージアム3』の撮影中なんですってね。撮らなくていいです。
出演……ジェイソン・ベイトマン、ティナ・フェイ、ジェーン・フォンダ、コリー・ストール


『Wild』ジャン=マルク・ヴァレ(『ダラス・バイヤーズクラブ』)
カナダの注目株ヴァレの新作は、シェリル・ストレイドの伝記を基に、ニック・ホーンビィ脚本の大注目作。2年連続オスカー候補も充分あり得る。『フォックスキャッチャー』と早くも一騎打ち!?
出演……リース・ウィザースプーン、ローラ・ダーン



また、スペシャル・プレゼンテーションには以下の注目作が→

『Coming Home』チャン・イーモウ
『Eden』ミア・ハンセン=ラヴ
『Good Kill』アンドリュー・ニコル
『Hector and the Search for Happiness』ピーター・チェルソム
『The Humbling』バリー・レヴィンソン
『Learning to Drive』イザベル・コイシェ
『Men, Women and Children』ジェイソン・ライトマン
『Miss Julie』リヴ・ウルマン
『Mr. Tuener』マイク・リー
『Ned Rifle』ハル・ハートリー
『Pasolini』アベル・フェラーラ
『Phoenix』クリスチャン・ペッツォルト
『A Second Chance』スザンネ・ビア
『While We're Young』ノア・バームバック
『Whiplash』ダミアン・チャゼル
『Wild Tales』ダミアン・シフロン








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