2014年期待の映画10選

まだ2013年のまとめも作っていないのに、早くも2014年の映画の話をしてしまおうと思います。
鬼が笑います。
下手したら2014年に日本公開しないかもしれない作品も含まれていますのですが、気持ち的には2014年の映画ということで。
来年のベストを選ぶ際に、もしかしたら入りそうな10本を選んでみました。



まずは公開が決まっている作品から。

『ある過去の行方』

『彼女が消えた浜辺』『別離』のアスガー・ファルハディ監督が手がけた新作。
『アーティスト』のベレニス・ベジョと、『預言者』『パリ、ただよう花』のタハール・ラヒムを主演に迎えて、またしても家族問題を中心に物語が展開するようで。
アカデミー賞の外国語映画賞の一次選考落選は非常に残念ですが、それでもこの監督の作品はいくら期待をしても問題がないほどの精度の高さなので、心配する余地がないです。
日本では4月公開が決まっております。



『ワレサ 連帯の男』

同じようなポスターを観た記憶がありますが、そんなことはさておき。
『灰とダイヤモンド』『地下水道』でおなじみの、アンジェイ・ワイダがまたしても新作を発表。前作の『菖蒲』が近年稀に見る傑作だったので、期待が高まります。
それにしても、御年87歳を迎えたワイダ。まだまだ現役で映画を撮り続けていることが何よりも嬉しい限り。
4月から岩波ホールでの公開が決まっていますので、もうすぐですね。



『プリズナーズ』

つづいては、いつもオスカーの話をしているときに触れないようにしているくせに、実は一番期待している作品です。
ヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレンホールという日本でも人気の高い二人が共演してますから、わりとすんなりと公開が決まったようですが。監督は『灼熱の魂』で大きなショックを与えた(すごく良い意味で)ドゥニ・ヴィルヌーヴです。これがハリウッドでのデビュー作となるだけに、どのような作品に仕上がっているか期待大。かなり重厚なサスペンスに仕上がっているようです。5月3日公開のようです。



『GODZILLA』

ほんとに?って訊かれそうですけど、本当です。ものすごく期待しています。
ギャレス・エドワーズ監督の前作『モンスターズ/地球外生命体』はまだ未見なのですが、ゴジラ映画ファンとしては、やはりこれは期待せずにいられません。前にエメリッヒが作ったものでも充分楽しんだ身としては、怖いものなしです(笑)
しかもキャスティングがアーロン・ジョンソンとエリザベス・オルセンときたら、普通の映画でも充分満足。しかもサリー・ホーキンスにジュリエット・ビノシュ……。
はい。7月に公開予定です。




『INTERSTELLAR』

つづいては、待ちに待ったクリストファー・ノーランの新作です。
またしても日本だけちょっと公開が遅いという嫌がらせがありますが、この超豪華キャストは自分の目で確認してください→imdB
今年アルフォンソ・キュアロンがSF映画の新時代を築いた後、SFオタクであるノーランはどういう作品を発表するのか。とても気になるところです。
日本では12月公開です。



『太陽の坐る場所』

この10本の中で唯一の邦画です。まだ撮影中ということで、ポスターはできていないようなので、原作のジャケットから使わせていただきました。
僕が現在の日本映画界で最も敬愛している矢崎仁司監督の新作というだけで、楽しみで眠れない日が続きそうです。それに加えて、主演が水川あさみと木村文乃の二人であると発表されたので、もう高揚状態が止まりません。
秋公開だそうです。早く観たいです。原作読んで待ってます。



さて、公開予定の6本を発表したので、つづいては、まだ日本で公開する予定がなさそうな4本。おそらく2015年には公開するかな……。


『Aimer, Boire et Chanter』

ジラルドとアゼマのスチール!!!
はい。僕がこの世で最も敬愛する映画監督アラン・レネの新作が、フランスでは3月に公開されます。ベルリン国際映画祭のコンペティションに出品されますが、日本公開はもちろん未定。あわよくば年末ぐらいには上映されるかなー。前作の『あなたはまだ何も見ていない』のように映画祭上映でも全然構いません。


『Chinese Puzzle』

さて。こちらも僕の好きなフランスの作家の新作です。『スパニッシュ・アパートメント』と『ロシアン・ドールズ』につづく、セドリック・クラピッシュのグザヴィエシリーズの3作目。
本作ではグザヴィエがもう40歳になって物語が展開するようです。何だか年取るのが速い気もしますけど……。そういえば、スパニッシュ→ロシアまでで5年経った設定でしたね。うーむ。
フランスでは今年の12月の初旬から公開しております!前2作の知名度的にも、日本公開は確実でしょう。



집으로 가는 길(家に帰る場所)

こちらは韓国で今月公開された新作。日本でも知名度の高いチョン・ドヨンとコスが共演した、実話を基にした人間ドラマ。
すごい感動作との噂もありますが、ホームページでの観客のコメント映像の繰り返しはきつかったですが……。
監督は『容疑者X 天才数学者のアリバイ』がものすごく評判のいいパン・ウンジン。一時期に比べて韓国映画の輸入量が減ってしまったのが非常に残念ですが、この作品は是非とも観ておきたいです。



最後に10本目は、そもそも2014年にやるのかわからない映画です(笑)


『Knight of Cups』

テレンス・マリックの新作で、クリスチャン・ベールとナタリー・ポートマンが主演の本作。最近は『ツリー・オブ・ライフ』と『トゥ・ザ・ワンダー』と連続してきておりますが、よく考えたらそう毎年マリックの作品が観れることのほうがおかしくて。
他にも2本ほど準備作品があるようなのですが、この映画も本当なら2013年公開のはずでしたから、まあ2016年までに公開されればいいのではないでしょうか。
公開されたら、例によってベスト入りは確実なのですけど……(マリック信者です)

作品の経過など詳しくはこちら→imdB





というわけで、2014年に期待している作品を挙げてみました。

次は2013年の映画ベストランキングを、12/29夜に発表しようと思います。








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